時々パパ日記

共働きで妻と2歳半の長男と3人、日々の出来事や思ったことを書いています。

子どもがノロウイルスにかかった話:5、退院後は普通のノロ生活(最終回)

無事に帰ってきたけれど、ノロウイルスに感染していた長男。まずは家の消毒から大変だった。

前日まで、かなりの頻度で嘔吐していたので、食事に使っているテーブルだけでなく、ベッドの上の布団まで家中を消毒する必要があった。薄めた塩素という事だったから、霧吹きの中に塩素1に水10くらいの溶液を作って床に吹きかけて水拭きしたり、バケツに塩素溶液を作ってシーツやオモチャを漬けたりと大忙しだった。

今では正確に覚えていないけれど、薬のおかげか嘔吐は比較的に早い段階で収まったけれど、水様便は3〜4週間くらい続いた。「菌は2週間くらいで消えると聞いたはずなのに、おかしいな」と思っていたのを覚えている。

慣れない夫婦なので、妻も僕もノロに罹って会社を休んでしまった。だいたい、長男と3人で一緒のベッドに寝ていて、長男が夜中に体を起こしたと思ったらいきなり嘔吐する、という事を毎晩のように繰り返していたのだから防げるはずがない。抱っこして背中をさすっていると、また吐いてしまうという状況で、汚いというよりも、長男が辛そうに泣くのがかわいそうだった。大人は免疫がつくのが早く、数日で症状が軽くなるので、子どもほど大事にはならなかった。

ノロに罹って数日たったころ、妻が通販で変なものを買った。スプレー式の製品で、商品名は避けるけれど、ノロウイルスを安全に除菌できるかのような説明が書いてある。病院の先生も、ネットでの説明も、「ノロウイルスは塩素か高温でしか除菌できない厄介な菌」という風に書いてあるのに、どういう事だろう。この製品、塩素にそっくりな臭いがするので、もしかしたら塩素かそれに近い薬品を使っているのではと思う。よくわからないけれど、塩素だとしたら安全ではないし、そうでないとしたら除菌できるか怪しいということで、あまり使わなかった。

塩素に漬けた長男のズボンが脱色してしまったり、濃い塩素液に長男が手を突っ込んで大慌てで洗ったり、ドタバタしたけれど、一ヶ月もするとだいたい元の生活に戻ることができた。今でも死んでしまうんじゃないかと大慌てした時の事を思い出すと、まだ不安の多い現在だけれど、感謝したいような改まった気持ちになれる。