株のリテラシーの話
普段は子育てとか心理学の話が多いですが、今日はだいぶ雰囲気を変えて株の話。
僕はバイトで2年、社員で4年、茅場町の小さな証券会社に勤務していたので、一応中の人でした。営業ではなかったから、いわゆる証券マンとは違いますが。
昨年あたりから、金融リテラシーとか、投資教育とか、そんな単語を目にする機会が増えたように思います。ちょっと細かい話をすると、小泉総理が打ち出した骨太の方針の中に、株のプレーヤーを増やすというものがあり、この方針が今も受け継がれているわけです。
で、時々一般的な感覚と証券会社での常識が違うと思うことがあるので、そんなネタを思いつきで書いてみたいと思います。
株は危ないという感覚について
株は危ない、と思っている方も多いと思います。けれど、どの程度危ないのか、全ての株が危ないのか、そのあたりがはっきりしない方も多いと思います。危ないとはいうものの、上手に運用しながら資産を増やしている人が羨ましいと思っている方も多いと思います。
大雑把に言うと、
年率8パーセント前後から、危ないという表現を使うことが多いです。
そして、危なく”ない”というのはせいぜい3パーセントまでです。
この感覚が大切です。そして、ほとんどの会社の株は動くときは1日で1パーセント以上動きます。ストップ高やストップ安の時はだいたい20パーセント前後上下します。これでは危なくない年率の基準を、数日でオーバーしてしまいます。なので、個別の会社でみると危なくない会社は存在しません。
営業の方と話をしていると「株をサラリーマンに勧めてはいけない」という言葉を耳にすることがありますが、何年もかけて貯金してきたお金、特に子育てや老後の資金といった、なくては困るお金を個別の銘柄に投資するのは証券会社側の感覚で見ても非常に危険だということです。
なんで3パーセントあたりまでは大丈夫と言えるのか、と思われる方もいるかもしれませんが理由は単純です。このくらいの利回りまでなら、支払いが保証されている社債などが存在するからです、正確に覚えていませんがSoftbankの社債も年率2パーセントを超えていたと思います。
ではどうするか、というところで分散投資とか、一部だけ投資とか、投資信託とかそういう話になるのですが、今日はこの辺りまで。
(気が向いたら続きをかきます)