時々パパ日記

共働きで妻と2歳半の長男と3人、日々の出来事や思ったことを書いています。

株の話:証券会社の営業マン(1)

ネット証券はよく知りませんが、普通の証券会社では1顧客に1人担当営業マンをつけることになっています。投資生活の良し悪しはこの営業マンにかかっていると言って間違いないと思います。

大手の証券会社では、営業マンの個性があまり出てこない印象がありますが、それでも相手は人間なので、うまくいっている時や損をしている時の対応の違いは人それぞれです。

良い営業マンの見分け方も、それぞれに向き不向きがあると思いますが、個人的に抑えておきたいところがいくつかあります。

・分析指標の計算ができるか

株をやっていると、PERやPBRなどの分析指標によって企業の割安・割高を判断することがあります。これらの指標の計算式は株の営業マンがかならず取得しなければいけない証券外務員という資格に必ず出題されるので、全ての営業マンが一度は覚えたことがあるものですが、案外忘れている方もいます。

そんなもの覚える必要はない、と思っている営業マンもいると思いますが、例えばPER(株価収益率)の計算式は「時価総額/純利益」と非常に簡単です。これはその会社の株が割安か割高かを判断する指標で、数字が大きい方が割高です。そしてここからが重要ですが、株価や利益が関わる指標は絶えず変化します。さらに、会社予想の来期純利益で計算したPER(普通PERと言ったらこの値です)と確定済みの当期純利益で計算した場合を比べたいケースも多くあります。特に、一時的な特別利益や、災害による特別損益を計上している決算をまたいでいるときは純利益の金額が平時とは違うので、複数の期に渡ってPERを見比べることが重要になります。

結果として、企業情報をしっかり読もうと思っている営業マンであれば、基本的な指標の計算を普段からやっている場合が多いので、PERではなくても似たような指標の計算はできる方が多いのでは、というのが僕の思うところです。

もし、証券会社と付き合いがあって、担当営業の気分を害さずに相手が計算式を覚えているか確認したくなったら「この会社の利益が1割増えた場合のPERは何倍になりますか?」といったタラレバの数字で聞いてみると良いかもしれません。

最後に、企業の成績など株価に影響しないと考えている営業マンも多くいます。こういう方はその会社の描く夢や、株価の推移を重視しています。このあたりはやはり人それぞれですが。