チャイルドシートと学習性無力感のはなし
車に乗るとき、6歳未満の子どもが必ずつけなければいけないチャイルドシート。僕たちも車に設置して使っている。
安全のために必要なのはわかっているつもりだけど、高速道路を走っているときで、たまたま長男が寝ていて妻も助手席に座っていたときなどに、長男が目を覚ましてしまうと、次のインターまで辛そうに泣き続けてしまう、ということが今まで何度もあった。
特に、2歳に入る前は、妻が横にいて水をあげたり、おもちゃであやそうとしても、全然見向きもしないで全力で泣き続けていた。たぶん、あの窮屈なシートに固定されているということが不快なのだと思う。
心理学の用語で、学習性無力感というのがある。幼児期に限らず、広範な世代に認められるもので、簡単に言えば「努力しても無駄だと知ってしまうと努力しなくなる」といった意味。「やればできるという実感」を表す自己効力感と対で、子どもに勉強させるための指導法みたいな文脈でなどで出てくる。
チャイルドシートの上で、泣き続ける状態が続いてしまうとこの学習性無力感を獲得してしまうのでは?と心配になってしまうことがある。たとえば、抱っこひもみたいなもので、お母さんと一緒に車に乗れる物があるとよいのだけれど。