時々パパ日記

共働きで妻と2歳半の長男と3人、日々の出来事や思ったことを書いています。

人間関係を良くするための処方箋〜交流分析〜

少し前に「人間関係をよくする」といったテーマで上司や部下をタイプ分けする話を見かけました。だれでも、人間関係については一家言あると思いますが、実家に帰った時に少し話題になったので、ちょっと子育てやシステムとは違うテーマですが考えてみます。

僕自身は卒論のテーマにユングというドイツの心理学者のタイプ論を選んでいるので、タイプ分けと聞くと内向的と外交的の区別を思い浮かべて、その境界が実はとても流動的だという事を軸に考えを進める癖があるのですが、今回はカナダの心理学者エリック・バーンという人が提唱した交流分析について。

なんで実家でそんな話が出たのかというと、僕の母は何年も前から、主に自殺防止を目的にした電話相談の「いのちの電話」というボランティアをやっていて、僕も心理学で大学を出ているのでこの手の話をする機会が多いから。「いのちの電話」は無給のボランティアだけれど、活動するためには心理系の大学で開かれる講習を2年間、ほぼ毎週受講することが義務付けられている非常にレベルの高い活動です。

交流分析は、人の心の状態は次の3タイプに分けられると考えています。

1. Parent(親の心)

2. Adult(大人の心)

3. Child(子どもの心)

この3つは頭文字をとってPACと呼ばれています。

交流分析って知ってる?」
「PACの?」
「そうそう」

といった感じ。

「親の心」は強い立場に依拠して人の上から目線で物事を考えている状態、「大人の心」は冷静に客観的に考えている状態、「子どもの心」は幼く他人に依存して考えている状態です。

人間関係で問題になってくるのは「親の心」と「子どもの心」、特に「子どもの心」です。

相手との関係がうまくいかないとき、交流分析からの解決策は、相手が「親の心」で接してきたら「親の心」では対応しない、「子どもの心」で接してきたら「子どもの心」では対応しない。

どんな時でも「大人の心」で接すれば良さそうですが、それができれば問題など起きないはずです。まずは苦手な相手が「親の心」タイプか、「子どもの心」タイプかを考えて、対策を考えると良いという話です。

もちろん、万能の処方箋ではないと思いますが、納得できるケースもあるのではないでしょうか。