時々パパ日記

共働きで妻と2歳半の長男と3人、日々の出来事や思ったことを書いています。

結婚生活という人生を考える〜職業と子育ての話〜

時々、ワークライフバランスという綺麗な言葉を耳にするけれど、多くのサラリーマンにとっては違和感のある言葉なのではないでしょうか。

というのも、会社は利益の最大化を目指すもの(らしい)なので、技能と人生の全てを投げ出す社員が理想のはずで、それを社員に強要できないのは、絞りすぎて転職されたり、モチベーションコントロールに失敗して効率が下がると困るからというのが実情ではないかと思います。社員の生活に対する社会的責任といった発想を、本当に実践できる企業があるかどうか疑問だし、実際、社員の方も貪欲に生活の豊かさを追求するのだからバランスをとるのは難しいと思います。

何を今更な話だけれど、結婚してパートナーと二人、あるいは子どもも含めて生活していく事を考えると、会社への全力投球が不可能になってくる。アニメ映画「風立ちぬ」では”仕事に集中するために所帯を持つ”という表現が出てくるけれど、これって時代を揶揄した宮崎駿の冗談ですよね?

とにかく、残業にしろ、飲み会の付き合いにしろ、色々なシーンで会社員人生にとってはデメリットになり得る選択が必要になってくると思う。

IT業界ではアフターファイブだとか土日の勉強会が山ほど開催されているけれど、こういうのに出席するため、あるいは自分でプログラムの勉強をするためには、家族との時間を削らないといけない。

会社によっては毎晩の居酒屋通いが人間関係の維持に不可欠になっているところも多いし。断って特定の上司から嫌われるだけならまだしも、次の企画の素案が居酒屋の雑談から出てくる事もあるから、特に複数の同僚が参加するような飲み会の場合、行かないことが致命的なロスに繋がりかねない。

我が家では妻に時間短縮勤務というのをやってもらっている。妻の会社にそういう制度があって助かっているけれど、飲み会を断るとか、勉強会に出れないというのよりはるかにキツいレベルで妻の会社員人生にダメージを与えていると思う。もちろん、産休や育休がダメージになるのは言うまでもない。

そういう事を考えてみると、結婚や子育てといった会社以外の生活を持つことが、社会人としての生活にとってマイナスだという意見に説得力が出てくると思います。

反対意見としては、「風立ちぬ」の話に通じるのかもしれないけれど、恋愛や結婚に対する強い欲求、子育てという人生に対する義務感を達成した方が、安定した精神状態で仕事に取り組める。守るものがあるからこそ頑張れるといった考えもあるようです。この考えはビジネス書の名著「思考は現実化する」(ナポレオンヒル著)に出てきます。要するに結婚した人間は時間が取れないと嘆いているけれど、結婚していない人間も、恋愛だとかなんだとか、煩悩に振り回されて結局は仕事に全力投球できないという発想のようです。

続きます