時々パパ日記

共働きで妻と2歳半の長男と3人、日々の出来事や思ったことを書いています。

男子の父として、上村くんの事件から考えなければいけないこと(2)

前回は、この事件が男の子の親として無視できないと思うということを書きました。もしかしたら女の子の場合も通じるところはあるかもしれないけれど。

10年以上前から、少年による残虐な事件が発生した場合はだいたい家庭環境の劣悪さに加えて少年の発達あるいは精神的な問題が指摘されることが多かったと思います。けれど、今回の場合はあまりそういったことが、少なくとも現段階では大きく取りざたされていないように思います。裁判の過程で精神鑑定などを行うとは思うけれど、今までは動機と残虐性に乖離が感じられるような事件では初めから加害者の精神的な特異さがクローズアップされていたと思います。

今回の事件には、どちらかというと現在30代の僕の世代には馴染みのある、行き過ぎた不良グループによる凶行という要素がいくつもあります。夜に徘徊して飲酒や暴力などの非行行為が繰り返されていた。そんな中、グループ内でのいじめがエスカレートしてしまった。仲間は行き過ぎだと感じていたが対象が自分になることを恐れて止められなかった。そして事件が起きてしまった。どれもこれも、犯罪心理学の教科書では定番のように扱われているお決まりの文句です。

不良の話は子どもの成長過程としての反抗期の話に繋がります。男の子に限らず、子どもを育てる過程で反抗期にどう振舞うべきかという話は親としてとても頭が痛い話しです。振る舞い方によっては、今回の事件の加害者にも被害者にもなりうるということを考えるとなおさら不安になってしまうのだけれど、残念ながら、こうすれば OKといった解答はなかなか見つからない。ちょっとこの手の話が続いてしまうと重くなってしまうのですが、これからも機会を見つけて考えていきたいと思います。