時々パパ日記

共働きで妻と2歳半の長男と3人、日々の出来事や思ったことを書いています。

男子の父として、上村くんの事件から考えなければいけないこと

テレビなどで非常に話題になっている上村くんの事件についてです。本当に痛ましい事件だと思います。また男の子の父親としては無関心ではいられない事件でもあります。

暴力的、残虐な事件は定期的にメディアを賑わしているので、この事件が特別凄まじいということはないと思いますが、今回の事件が特殊に見えるのは、報道から判断するとだいぶ過少に感じられる動機と、実際に行われた行為とのギャップのように感じます。上級生から恨みを買ってボコボコにされるくらいはどんな学校でも起こりうることで、男子の父としてはそのあたりは覚悟していなければいけない。また、自分の子どもが他人に因縁をつけて怪我をさせたといった場合にも、自分が子どもを殴りつけるべきか、同伴して相手の親御さんの前で子どもを諌めるべきか、妻と一緒の方が良いかなど、方針を固めておかなければいけないとは思うけれど、多分とても難しい(ちなみに僕の父親の場合はおそらく一つ目の選択肢だったろうと思う。僕にとって父がそういう人間だった事は良いことだったと思うし感謝している。暴力を咎めるのに暴力を使うと中学生くらいだったら強烈に反論するだろうけれど、有力な選択肢であることに間違いはない。もちろん常態化していないことが絶対条件)。

そういう集団内の暴力に関しては避けようがないので、仕方ないと考えてはいるけれど、今回の事件のように殺害する、あるいはされるといった事はまったく別の次元として、絶対に避けなければいけない。

今回は加害者、被害者も家庭環境が複雑だったようなので、原因に関して言及するのは難しいと思うけれど、もし家庭環境に問題がなかった場合は事件が起こらなかったかと言われると不安な要素が多い。不安の原因としては、加害者の少年がなぜここまで残虐な行為をできたかというところを家庭環境で説明しにくいこと、上村くんがなぜこのグループから抜け出せなかったのかという事の納得いく説明が少ないこと。特に上村くんが抜け出せなかった原因に関しては、マインドコントロールなどといった言葉も出ているけれど、例えば格差とか疎外感、父親の役割などの話が絡んでくると僕の家庭を含めて全く他人事ではなくなってくると思う。

続きます