パパカメラに最適そうに見えて、すごく心配な性能の「Canon EOS M3」について
一月以上前ですが、2月6日にCanonが発表した「Canon EOS M3(3月下旬発売予定)」についてです。
子どもの写真を綺麗に撮りたいと思っているパパやママの中には、一眼レフはちょっと大きすぎるし大げさだと思っている方も多いと思います。なにより、こんなに大きくて黒い塊を向けられると、子どもの笑顔も硬くなってしまいます。なので、子どもを撮るためのカメラには、画質と大きさと見た目のカジュアルさのバランスが求められます。
今回取り上げる「EOS M3」は大きさといい、質感といい、近年まれに見る名機の予感がするカメラなのですが、少し気になる弱点があります。そして
この弱点が非常にきになります。
その弱点とは、「即距離輝度範囲」という性能の最低値が「2」となっていること。
「え!?、悪すぎ!!」
これはどのくらいの暗さまで、オートフォーカスが効きますよ、という数字で、小さいほど暗い場所に強くなります。
2003年に発売された初代Kissは「0.5」です。
2015年現在一番の低価格モデル「Kiss x70」ですら「1」です。中級クラスでは「-1」とか「-2」があたりまえです。
どういう経緯でこんな性能に仕上がったのか理解に苦しみますが、普通に考えたら「暗い場所にすごく弱い」カメラということになります。
確かに昼間の野外でしか使わないんだ、といった街角スナップ派の方は気にならないかもしれないですが、寝室で子どもの寝顔を撮るとか、水族館とか幼稚園・保育園での出し物とか、かなり厳しいんじゃないかと思います。
もちろん、数字はこうでも、使ってみたらそうでもないということも十分考えられますが。
写真は先週の週末に行った水族館で、クラゲの水槽と長男(水槽が明るいので、この場合は輝度範囲EV2からでも撮れたかもしれないですが)