時々パパ日記

共働きで妻と2歳半の長男と3人、日々の出来事や思ったことを書いています。

ホスピタリズムと愛情の話

子育てをしていれば、あるいはしていなくても、愛情をどの程度子どもに注いだら良いかという事を考えたことがあると思う。あまり愛情を注ぎすぎると、過保護になってしまうし、逆に愛情を注がないと子どもの発達に問題がありそう。

二つ前のブログで、学習性無力感の話が出たので、愛情が注がれなかった場合の例として有名なホスピタリズムに関する話。

ホスピタリズムは、小さい時に孤児院に入所するなどして、親の愛情を十分与えてもらえなかった際に現れる子どもの変化の事。アメリカの孤児院を中心に問題にされた考え方で、心理系の大学では発達心理学とか児童心理学の講義で出てくる。

育児の本などに出てくる、愛情が不足すると、無表情になったり感情表現に問題が出る、という話は、このホスピタリズムと母性剥奪の研究からきていると思う。

ただ、普通に子育てしていれば、自分の子どもが無表情で笑わないといった事になるようなことは無いと思うけれど、将来的な影響はどうなのだろう。

「愛着理論」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9B%E7%9D%80%E7%90%86%E8%AB%96)によると「安全に愛着している乳児は、自分の環境に精神を集中させることができる」とのこと。親の愛情が得られないか不安を持っている子どもが、何かに集中できないとすると、物事の学習や集中力の向上に悪い影響が出るかもしれない。このあたりは子どもの将来に影響するかもしれないと思う。

僕の長男は、電車に集中しすぎて心配になることがあるけれど、離れて自分の作業をしていると不安そうに探しに来る。物質的な与え過ぎや、躾の問題はまた別だけれど、共働きで過保護になりにくいという状況でもあるので、愛情に関しては出し惜しみせずに与えよう、というのが今のところの方針。